2007年から糸島に移り住み、思いを同じくする人たちと「としょかんのたね・二丈」を始め、志摩地区の「みんなの図書館つくろう会」、二丈深江地区の「糸島くらしと図書館」の人たちと共に、糸島のより良い図書館づくりを目指して活動してきた。「糸島の図書館は今、どうなっているのか」、糸島図書館事情を発信し、市民と共に育つ糸島市の図書館を考えていきたい。糸島市の図書館のあり方と深く関わる、隣接する福岡市や県内外の図書館についても共に考えていきます。
2021年6月25日金曜日
マリンに感謝 自然農の日々”21・6 No.74
(マリンは猫のなまえ)
マリンに感謝ーーー
耳元でマリンの声
あれ、じぶんで引き戸をあけたのかーー
まだくらい
四時過ぎか
ベッドからおり
マリンをかかえリビングへ
リビングの引き戸はしまっているーーー
かつて
ベッドのある部屋の引き戸をあけて寝ていると
夜も開けていない4時頃に
いつもやってきて
私が起きだすまで耳元でなき続ける
外に出せというのだーーー
わが家の東西南北、隣家なく
回りは田んぼや畑
そしてかつては田であったところは今や林
時折 どこからか猫たちがやってくることがあるが
マリンにとっては家と外 出入り自由自在の場所
外がまだ暗かろうが
いち早く外にでたいのだーーー
未明の4時は
私は眠りのさなか
やむなくマリンをリビングに連れていき
引き戸をしめることにしていたーーー
ところが昨夜
マリンは見つからないよう
私の部屋でねていたのだーーー
リビングの電気をつけ
マリンを下すと
ガラス戸のところへ行き
いつもとちがう様子ーーー
ふだんめったにすることがないうなり声
外のベランダ 林の方に向けて
体をふるわせてうなっているーーー
マリンが苦手な猫かなにかがいるのか
玄関から外に出る
まだくらい
ベランダのあたりにはなにもいない
ふと気づくと小屋のそばに
うっすらとバイクの影が目にはいる
同時に家のすぐそばの田んぼの向こうの端で
小さな光がーーー
あっ
健仁さんだ
龍国寺の若和尚
家から数百メートル
事あるごとに駆けこむばかりでなく
幾度となく駆けつけてくださるかたーーー
急いで近づいていくと
頭にヘッドライトをつけて
昨日 草刈り機で刈り取った田んぼの草を
素早い美しい手足の動きでほうきで集めては田の外にーーー
骨折のため草刈り機を使えない私にかわって
2時間あまり1枚目の田の草を刈り取った翌日の未明のときに
この日は朝から福岡のお寺の世話にでかけるので
その前にーーー5時のお寺の鐘をつく前にとーーー
4時半過ぎにはすべて終えて
バイクにまたがり走り去って行かれたーーー
程なくお寺の鐘がきこえてくる
ひとつ
ふたつ
みっつ
いくつうたれているのか
田んぼに立って耳をすますーーー
ひとつの鐘の音がなり
つぎの鐘の音がなるまでの
静寂(しじま)のひとときひとときに
鐘をつく人の
祈りの声がきこえてくるーーー
マリンに感謝
お前が起こしてくれなければ
朝まだきの田の人の姿も
鐘の音も
目にすることも
耳にすることも
できなかったーーー
鐘の音が終わってから
東の空から
明るい陽の光が
(草刈り)
翌朝、未明のときに
日の光
マリン(役目をおえて)、マリンが好きなシロクロねこもやってきた
数日後
(畔塗り)
畦ぬりはいつもは鍬とスコップでやっているのだが、今回は健仁さんの座禅会に来ている方を通して畔ぬり機をお借りした。
健仁さん、たった1回の操作の説明をきいただけで、見事にやってくださった。
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