2007年から糸島に移り住み、思いを同じくする人たちと「としょかんのたね・二丈」を始め、志摩地区の「みんなの図書館つくろう会」、二丈深江地区の「糸島くらしと図書館」の人たちと共に、糸島のより良い図書館づくりを目指して活動してきた。「糸島の図書館は今、どうなっているのか」、糸島図書館事情を発信し、市民と共に育つ糸島市の図書館を考えていきたい。糸島市の図書館のあり方と深く関わる、隣接する福岡市や県内外の図書館についても共に考えていきます。
2022年4月25日月曜日
公開質問状への回答 No. 89
2022(令和4)年1月30日に開票された糸島市長選挙、市議会議員選挙で、糸島の図書館の未来を考える会から出された公開質問状に対して、次のような回答があった。【市長選立候補者2名のうち1名、市議選立候補者28名のうち10名の回答があった。各候補者の回答の内容は考える会のホームページをご覧ください。----------
https://kayumu0216.wixsite.com/my-site-1 (糸島の図書館の未来を考える会)
令和4年1月 30 日:糸島市長・市議会議員選挙~
糸島の図書館の未来を考える会
1
立候補者29 名中 11 名が回答ーーーーーーーー―ー
1、図書館は利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。)
(利用している・利用していない)
利用している 7 /
利用していない 0 /
利用したことがある 1 /
あまり利用していない 2 /
無回答 1 /
2、主にどこの図書館を利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。)
(前原館、二丈館、志摩館)
前原 8 /
二丈 3 /
志摩 3 /
無回答 1 /
3、どれぐらいの頻度で利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。)
(1 週間に 1 回、2週間に1回、1ヶ月に1回、半年に1回、1年に1回、利用しない、
行ったことがない)
・2 週間に 1 回 2 /
・1 か月に 1 回 5 /
・半年に 1 回 1 /
・1 年 1 回 3 /
・無回答 1 / ーーー
4、どのように図書館を利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。)
(本の貸出し、調べもの、リクエスト、レファレンス、催しへの参加、展示物の鑑賞、
会議質の利用、学習室の利用、その他〈 〉)
11人のうち7人=64%(6割利用) /
8人のうち3人=38%(4割の利用) /
8人のうち6人=75%(8割の利用) /
・分館は本館の約 4 割の利用。 /
・分館全体では本館の約 8 割を利用している。身近に分館があることの有効性を示している。/
・2 週間に 1 回と月に 1 回の利用を日常的に利用しているととらえることができる。日常的利用/
11人のうち7人=64% /
回答いただきまし候補者の皆様 (敬称:略)
●市長候補:岸塚由将 ●市議会議員候補:中尾浩昭、松月よし子、長田秀樹、畑中鶴見、藤井芳広、岩永数昭、
佐藤倫子、近藤征生、後藤宏爾、伊藤千代子
2
※レファレンス・・・図書館の資料を使い調べもののサポートをするサービス
・貸出 3 /
・調べもの 6 /
・リクエスト 1 /
・レファレンス 2/
・催し 0 /
・展示 1 /
・会議室 0 /
・学習室 1 /
・無回答 1 /
5、現在の図書館により行きたくなる機能やサービスがあるとすればそれは何でしょうか。
(特に該当するもの 2 つに○をつけて下さい。)
(音楽やゆったりできるソファーのある居心地の良い空間、カフェなどの飲食ブース、大
人向けの読書会・講演・ワークショップ、図書館コンシェルジュの導入、CDやDVDの
充実、新刊が多くあること、パソコンの使用を許す、雑誌のタイトルを増やす、
その他( )
・居心地の良い空間 6 /
・飲食ブース 4 /
・大人向け講演会 2 /
・コンシェルジュ 1 /
・CD/DVD 2 /
・新刊 4 /
・パソコン 5 /
・雑誌タイトル 2 /
・良書の充実、本との偶然の出会いを楽しめるようになる。
・行きたくなる図書館では、居心地の良い空間があれば高齢者に限らず「居場所づく
り」の一つとしての取り組みも考えられませんか?
・カフェなど提案は全部必要と思います。誰もが気軽に行けるのが必要では。
※図書館コンシェルジュとは来館者に本の楽しさ、面白さを伝えるべく本の情報や資料
の提供を行う人のこと。
・図書館サービスの基本である貸出・リクエスト・レファレンスが少ないことに驚きました。
・街づくりと図書館/議員活動と図書館が結びついていないと思われます。
【リクエスト】とは、図書館に未所蔵の本であっても図書館が取り寄せ、利用者が貸出せるサービスです。
【レファレンス】とは、調べたいことや探している資料などの質問について、必要な資料・情報をご案内するサービス
です。
①「居心地の良い空間」が最も多く求められている。/
②「パソコンの利用」一般利用者でもこの要望は多い。インターネットを使う人が多い現代には必須ではないか。/
③「飲食ブース」も居心地の良い空間につながること。/
④「新刊」は利用者にとっては一番の魅力。/
※「雑誌タイトル」利用者にとって雑誌のタイトル数が多いことも図書館の魅力のひとつ。/
3
6、利用者の中には子ども連れだと声を出すので、図書館に行きづらいと言う方がいますが、
子ども連れでも安心して行ける図書館にするためにはどんな工夫が必要でしょうか。
(例、間仕切りのある部屋をつくる、少しのおしゃべりは許容する、静かに読みたい人の部屋をつくる、その他〈 〉)
・ 間仕切りのある部屋をつくる 3 /
・少しのおしゃべりは許容する 6 /
・静かに読みたい人の部屋を作る 3 /
・図書館は「人が集う場所、ひとと出会う場所」というコンセプトを職員も、利用者も理
解する。本に関するおしゃべりは歓迎する。
例)ひらがなが読めるようになった子が、背表紙を読む。「ママ―この本、借りてい
い!」とか、親が小さい声で子どもに本を読むとか。
・子どもの読書経験を増やすという視点から考えると、図書館は日常の延長にあってほし
いので、賑やかで良いのではないでしょうか。
・子ども達と一緒に楽しめる場を作ることが必要だと思います。
・図書館の職員が過度に注意しないようにする。子どもは声を出して当然だという文化を共有する。
・少し位ざわついても良いのでは。
7、わからない事があったら何を利用して調べますか。
(該当するもの全てに○をつけて下さい。)
(人に聞く、インターネットを使う、本で調べる、図書館のレファレンスサービスを利用する、その他〈 〉)
・人に聞く 3 /
・インターネット 8 /
・本 6 /
・レファレンス 2 /
・無回答 1 /
・公共施設の保有している情報を公開させる。弁護士、大学教授等の専門家に直接アクセスする。
・「少しのおしゃべりは許容する。」が最も多かった。図書館は誰でも利用できる場所であるこ
とを念頭に置いて考えたい。
・静かに読みたい人は学習室を利用することもできるのではないか。
・レファレンスの利用の少なさが残念です。
・書籍とネットからの情報には質の違いがあります。
・素晴らしいと思います。
4
●先月より今月5日まで糸島市は「糸島市読書ふれあい推進計画(案)」についてパブリッ
クコメントを募集しました。
その中の課題について質問致します。
8、開館時間ついて
※ 開館時間 10~18 時まで(日曜、休日は 17 時まで)
休館日 毎週月曜日、館内整理日(毎月第 4 水曜日)、年末年始 12/28~1/4)、
特別整理期間(毎年 1 回 15 日以内)
(該当するもの全てに○をつけて下さい。)
A)(今のままで良い、改善すべきだ)
今のままでよい 2
改善すべき 9
a)「改善すべきだ」と答えた方に質問します。
どのような改善を求めますか。(御意見をお書き下さい。)
(例、週に1回でも閉館時間を 20 時まで延長する、朝9時から開館する、
3館の休みを別の日にする、学校が休みの時はできるだけ開館する)
・本に触れる機会を増やすには開館時間をのばした方が良いと考えます。例えば、学校の長
期休暇中は朝9時から、仕事・部活帰りに寄れるように 20 時まで。
・正規職員を増やし、サービスの提供時間を伸ばすべきです。働く人が利用しにくい状況です。
・(週に1回でも閉館時間を 20 時まで延長する、朝9時から開館する、3館の休みを別の日
にする、学校が休みの時はできるだけ開館する)上記はすべて取り組むべきだと考えます。
その上で状況を見ながらさらに拡大延長することを検討すべきと考えます。
・図書館は「知的インフラ」であり、多くの人が活用できるようにすることを大前提とし
てとらえる。
・週に 1 回でも閉館時間を延長する。
【レファレンス】とは、調べたいことや探している資料などの質問について、必要な
資料・情報をご案内するサービスです。
さらに、図書館には【レフェラルサービス】(利用者の求める質問に対して、図書館
にない情報や人を紹介するサービス)があります。/
11人のうち9=82%
・仕事や部活帰りに寄れるようにする。
・週に 1 度は閉館時間の延長を。利用者の切実な声だと思います。
5
・学校の長期休暇の時はできるだけ開館する。今年度、小学生の子どもの冬休みの期間に、
図書館も休みが多かったため残念でした。
9、自力での来館が難しい方へ図書館サービスを提供するにはどうしたらよいと思いますか。
(御意見をお書き下さい。)
(例、移動図書館を利用する)
・ICT を駆使した利用 1 /
・移動図書館 7 /
・郵便を使う 2 /
・分館をつくる 1
・(移動図書館を利用する。)例のとおりです。保育所や地域を回って本を届けていた移 動図書館、 文化のシンボル
とも言うべきパピルス号を廃止したことは市の宝物をドブに捨てたようなもの。復活すべき。明るい音楽を流しながら
農村を走る姿が忘れられません。
・豊島区立図書館のような要介護1相当以上の方、身体障害者手帳1級から5級をおもちのかたに。無料がいい。
・図書館の分館を増やし、移動図書館を増やす。
・移動図書館を復活させる。それに移動しづらい方への福祉、見守り、買い物支援サービスを追加し地域振興につなげる。
10、図書館の利便性を広く周知していくにはどうしたらよいでしょうか。(御意見をお書き下さい。)
(例、図書館の新刊情報や催しについてメールだけでなく回覧板で回す、地域の活動を図書館で紹介する・もしくはその
機会を増やす)
・市のホームページを使って、図書館の魅力をもっと具体的に楽しく知らせる。
市主催の読作文・作画コンクールや本にまつわる家族、人との感動的なふれあいメッセージの募集。それをまとめて本にして発行する。 /
・楽しめる図書館にすること /
・図書館から各コミュニティセンターにセンター便りに掲載する。
また、市の広報誌、任意団体などの会報誌に掲載要請する、シニアクラブでは年に 3 回発行(毎回 7300 部) /
・新刊情報や催しについてメールだけでなく回覧板で回す。 /
・「移動図書館」との意見が多い。市内の「どこでも」「だれでも」という視点からも移動図書館は有効。また糸島市は
移動図書館のノウハウを既に持っている。 /
・「郵便をつかう」場合は、費用を個人が持つか図書館がもつかという問題がある。 /
6
・利用者の満足度を高めることが重要で、そのために利用者懇談会を復活し、利用者の声を聴き、今の利用者の利便性を
高めることが重要だと考えます。 /
・乳幼児健診や子育て支援センターで伝える。 /
・いとハピと連携し、情報提供を行う。 /
11、「(図書館の)存在を知らない」という現状を改善するためにはどうしたらよいでしょうか。
(御意見をお書き下さい。)
(例、小中高生に学校で図書館の出前講座をする、授業の一環として図書館で調べもの学習をする、図書館で定期的に
「利用の仕方」について説明する、文化部や運動部の発表の場というように学校を巻き込んだ取組をする、先生が図書
館を利用する、高齢者施設を巡回する。)
・授業の一環として図書館で調べもの学習をする。4 名 /
・図書館をお知らせする案内標識や看板を充実させる。ネットや SNS を使って周知する。
図書館でマルシェやアートフェスなどのイベントをする /
・放課後児童クラブ的な機能が現実的はないか。 /
・社協との連携。 /
・出前講座も必要では、授業の一環として図書館での授業もありでは。 /
・地域に身近なところに公立図書館をつくることが親しんでもらう 1 番の近道です。移動 図書館はその第一歩です。 /
・「学習室の利用」は図書館の存在自体をしってもらうチャンスであり、もっと利用しやすいようにし、さらに読書にも
つなげます。 /
・小学校のうちに自然とおぼえてもらう。家族が本を届けてくれる方は良いのですが。高齢 者施設は蔵書が少ないので
図書館巡回は必要でしょう。 /
・自分が小学生のころ、図書館は心の休まる所だった。司書の先生〈正規職員〉は 1 日そこにいて私たち子どもの話を
よく聴いてくれた。 /
・伊万里市の図書館のように図書館をまちづくりの中心に位置づけ、各学校の図書室とも連携し、マンパワー、予算の
充実をはかること。 /
・以上の意見に加え、図書館の基本的なサービスを具体的に知らせていくことが必要だと考えます。
例えば、図書館は全国の図書館とつながっています。未所蔵の図書であってもリクエストすれば借りられます。
また図書館には調べものをサポートしてくれるサービス(レファレンス)があります。
国立国会図書館の「レファレンス協同データベース」でも調べることができます。
例えば「坐骨神経痛 体操」と入力すれば、数冊の本が紹介されます。
暮らしの中に図書館を!
7
・例に挙げられている「授業の一環として図書館で調べ学習」のように図書館の使い方と同
時に図書館の魅力を伝える。読書は自分の世界を広げるきっかけになることをしってもらう。
・乳幼児健診や子育て支援センターで出前講座を行う。その際、「図書館は子どもと来ても
安心」な状態になっておくこと。
・1 歳になったら図書カードを作ることを推奨する。
・楽しい講演会やワークショップの開催。
・学習室、会議室の利用 PR。
12、学生の不読率の増加について、どのような改善策があるでしょうか。(御意見をお書き
下さい。)
(例、学校図書館と糸島市の図書館が連携して本の貸出しをする。移動図書館が保育
園や幼稚園、小学校に巡回する。移動図書館を児童クラブに巡回する。)
・学校図書館と糸島市の図書館が連携して本の貸出しをする。2
移動図書館が保育園や幼稚園、小学校に巡回する。 2
移動図書館を児童クラブに巡回する。 2
・学校帰りに図書館に寄れるようにする。
・最近 TikToker のけんごさんが話題になりましたが、彼のような BookToker が最近話題
の本を興味深くすすめ、中高生(特に女子)が大きな影響をうけ本をかなり読んでいま
す。ところが肝心の学校図書購入費はあまりに少なく、そこで紹介されているような本
はきわめて少ししかありません。古い本しかないのに「達成率 100%」と自慢している
のでは問題です。子ども達が興味を持つ本がすぐに読めるよう予算を増すべきです。
・小学校を巡回する。
(例、学校図書館と糸島市の図書館が連携して本の貸出しをする。移動図書館が保育園や幼
稚園、小学校に巡回する。移動図書館を児童クラブに巡回する。) /
・上記の意見に加えて、小さいころから本に触れることができる環境、身近に図書館がある環
境つまり実際に本が手に取れること・借りられることが重要だと思います。その意味では「移
動図書館」は本が借りられる(リクエストもレファレンスも)ことに加え、図書館の存在を知
ってもらう機会にもなる。 /
8
・例の通りと思います。絵本の素晴らしさ楽しさは自分が子育てしてはじめて知りました。
本にまつわる様々なイベントを開催する。絵画や劇場、スポーツなどの文化と合せて広く
豊かな視点で本の楽しさを紹介する。 /
・伊万里市の図書館のように図書館をまちづくりの中心に位置づけ、各学校の図書室とも連
携し、マンパワー、予算の充実をはかること。(問 11 より) /
・漫画も含め子供達の読みたいものを準備する。 /
・子どもたちにとって1番身近な存在である学校図書館の蔵書の充実。 /
・親が読書の意義を理解する。 /
・学校図書館が「貸し出し数」で評価するのではなく、発達段階にあった読書をしている
かどうか、子どもの知的好奇心を満たし、人生の選択が広がり、知の蓄積ができる本を
準備し、進められているかを評価する。子どもが「本を読むって面白い」と思えるよう
になっているかどうか。 /
・個人的な話だが、私の小学生の子どもは、学校図書室の司書さんが大好き。「こんな本あ
るよ。読んでみたら?」とよく進めてくれるそうで、その本との出会いにより、知識が増
えている。 /
13、携帯、ゲーム、Youtube といった室内かつ個人で完結する余暇活動が読書と競合になっ
ていると思いますが、その中でも読書を選んでもらう工夫について
(御意見をお書き下さい。)
・電子書籍のような「室内かつ個人で完結する」余暇は市場規模でみれば 10 年前の 20 倍
以上にのびており、BookToker のような存在とあわせて考えると必ずしも悲観する必要
はないと思います。ただ、読書への身近な体験がまず大きなキッカケとして必要であり移
動図書館をはじめ身近な図書館サービスはかなりキッカケとして重要と考えます。 /
・ビブリオバトルのような楽しめるイベントをさらに増やしていく。小説や詩などを書く人
をふやすために大会や賞イベントなどを行う。若者に人気の作家 のトークイベント等を開催する。
・孫が「充電も wi-fi もいらないいちばん手軽な娯楽」と言っているこの言葉はひとつのキ
ーワードになるのではないでしょうか。/
・上記のように蔵書の充実と学校司書の役割は非常に大きいと思います。/
・小郡市図書館では図書館と学校が連携した取り組みとして「小郡市学校図書館支援センタ
ー」が設置され、「学習支援」「読書推進」として支援図書の貸出しや図書館見学を受け入れ
ている。これらのことは学校図書館が持つ機能が、学習活動の場で十分に発揮されるよう
に、先生方や学校図書館関係者を支援しています。/
9
・「本を読むって面白い」という体験を小さいころから蓄積しておくこと。 /
14,図書館サービスの柱として糸島市図書館が掲げていた市内『どこでも』『誰でも』利
用できる図書館サービスについては依然として校区(地域)による利用の格差(添付資料
①)があります。このことについては、まず移動図書館による運行を始めながら全域サー
ビスの体制を整備していくことが必要だと考えますがお考えはいかがですか。
※この質問は 4 年前の選挙の際にも質問のあった項目です。
(1)必要だ (2)必要でない (3)その他( )
・ 必要だ 9 /
・ 必要でない 1 /
・その他 1 /
15、学校図書館の図書費については、国から毎年、小、中学校の学校図書館の図書費として
交付されていた『第 5 次学校図書館図書整備(等)5 カ年計画』が今年度で終了します。
来年度からの新たな内容は 1 月末に公表されることになっています。(文部科学省総合教
育政策局・照会)平成 30 年から令和 3 年までの直近の 4 年間、糸島市が小、中学校の図
書費として予算化したのは、交付額の 20%台から30%台でした。 学校図書館が子ども
たちに役立ち、魅力的な場であるためには、図書の充実にかかっています。
2022 年度から新たな計画が始まった場合、交付額の 100%を少なくとも予算措置するこ
と(添付資料②)が必要だと考えますが、お考えはいかがですか。
(1) 必要だ (2) 必要でない(3) その他
・必要だ 4 /
・ 必要でない 1 /
・その他 3 /
・? 2 /
・ 無回答 1 /
その他
・学校図書館の図書の充実の必要性を市民と共有して、予算措置の割合を高める働きかけをするのが大切だと考えます。
11人のうち9=82%
・まず実際に利用できることが肝心。「本をよみなさい」というのではなく、本が手に届くところにある環境を
つくること。
10
・肝心の学校図書購入費はあまりに少なく、そこで紹介されているような本はきわめて少し
しかありません。子ども達が興味を持つ本がすぐに読めるよう予算を増すべきです。
・学校の図書室は僕でも眉をひそめる位です。本の補充不足。
<予算措置率 100%の意味について>
・これは文科省が第 5 次「学校図書館図書整備等 5 カ年計画」(2017~2021 年)を策定し、「各学
校における学校図書館図書基準の達成を目指すのに加え、児童生徒が正しい情報に触れる環境を整
備する観点から、古くなった本を新しく買い替えることを促進します。」としています。
⇒古い本を買い替えることによって図書の充実を図ることを目的として予算が組まれています。
しかし、その予算が糸島市では充分に活かされてこなかった。この五年間での予算措置率は 2017
年より順に 29.4%、53.8%、55.6%、63.5%、59.0%です。
(ただし、下線付きの%は司書の人件費も含むため純粋な図書費ではありません。)
●ここで県内の予算措置率(平成 19 年度)を例に挙げます。
・予算措置率は全国平均 78%、福岡県内の平均は 97.1%であり、糸島市は予算措置率がき
わめて低い状態にあります。図書の充実に力を入れている自治体は 100%以上の予算をつ
けていることをご確認ください。
・糸島市は昨年 12 月より今年の 1 月まで「糸島市読書ふれあい推進基本計画(案)」のパブ
リックコメントを募集していました。その中の課題でも中高生の不読率の増加が課題となっています。
図書の充実は重要です。
・また 2022 年より第 6 次「学校図書館図書整備等 5 カ年計画」(添付資料①)が始まります。
(以下、5 カ年計画の概要資料より)
11
16、現在、教育委員会は学校教育のデジタル化を進め小・中学校の生徒に1人1台タブレッ
トを配布しています。国立国会図書館では資料のデジタル化を進めていて個人でタブレット
等を通して活用ができるようになっています。この「図書館向けデジタル化資料送信サービ
ス」(添付資料③④)に昨年 12 月1日より糸島市図書館3館(本館、二丈館、志摩館)が参
加館となり、このサービスを利用できるようになりました。
図書館側のメリットとして、
a)インターネット上に公開している資料とあわせて、200 万点以上のデジタル化資料の閲
覧・複写を利用者に提供できます。
b)図書館間貸出しサービスの対象とならない資料(和雑誌、発行年代の古い和図書など)も
利用できます。
c)資料の郵送に掛かる時間や返却期限等の制約がなく、いつでも利用できます。
このデジタル化資料送信サービスを
(1)利用したことがある (2)利用していない (3)その他
・利用したことがある 1 /
・ 利用していない 8 /
・その他 1 /
・無回答 1 /
・必要に応じてしている。 /
・知りませんでした。素晴らしい取り組みだと思います。/
https://dl.ndl.go.jp/
・県内でもこのサービスの参加館になっているところは少ないです。議員の方だけでなく市民の多くが
このサービスの内容や使い方を知らないと思われます。市民への周知を幅広く行うことが必要!
12
以上をまとめると、
① 「だれでも」利用できる図書館にするためには移動図書館を走らせることが最も効果的だと思
います。移動図書館が保育園、幼稚園、小学校、高齢者施設等へ巡回すれば、課題であった図書館
の周知も間違いなく進むでしょう。幼い頃から手の届くところに本があることが図書館の利用者を
増やすことにつながります。
② 図書館が「居心地のよい場所」となること。図書館は本を借りるだけでなく、音楽を聴いた
り、催しに参加したり、人と出会う場所です。子ども連れでも安心して行けるようにするべきでは
ないでしょうか。またパソコンの使用できる環境や飲食ブースの設置、日常的に利用できるための
閉館時間の延長が望まれています。
③ 市民にしっかりと伝えること3点。
(ア)図書館の基本となる使い方 /
(イ)未所蔵のものであっても借りることができること(リクエスト) /
(ウ)調べものをサポートしてくれるサービス(レファレンス) /
④ 本の充実を。
文科省は学校図書館の古い本の入れ替えに予算を充てています。来館者にとって大切なのは、
新刊が入っていること、良書があることです。
この度の回答より沢山のアイデアをいただきました。ここに挙げられたアイデアは何もお金のか
かるものばかりではありません。少しの工夫で図書館は大きく変わります。糸島の図書館がより利
用しやすく、老若男女、様々な立場の人々にとって有意義であたたかな場所となることを心より願
っております。
大変お忙しい選挙の中、回答いただきました皆様に心より御礼申し上げます。また今後も糸島の
図書館の充実に市民の一人としてお力添えいただければと思います。またこの公開質問状の回答一
覧は糸島市の図書館、新聞社等にも配布させていただきます。
以上
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