2007年から糸島に移り住み、思いを同じくする人たちと「としょかんのたね・二丈」を始め、志摩地区の「みんなの図書館つくろう会」、二丈深江地区の「糸島くらしと図書館」の人たちと共に、糸島のより良い図書館づくりを目指して活動してきた。「糸島の図書館は今、どうなっているのか」、糸島図書館事情を発信し、市民と共に育つ糸島市の図書館を考えていきたい。糸島市の図書館のあり方と深く関わる、隣接する福岡市や県内外の図書館についても共に考えていきます。
2022年10月3日月曜日
「鶴見俊輔展₋Un」開催のお知らせ No.99
糸島市二丈にある「本屋アルゼンチン」で10月の一ヶ月間(土、日のみ開店)、
「鶴見俊輔展-Un」を開催されます。私自身、鶴見さんの読者の一人として過ご
してきたことで、本屋アルゼンチンの大谷直紀さんとの出会いがあり、今回の
企画にできる限りの協力をさせていただくことになりました。
まずは大谷さんによる企画展のご案内です。ーーーーーーーーーー
鶴見俊輔展-Un-開催にあたって
本屋アルゼンチンでは毎年10月に鶴見俊輔展-Un-を開催します。
今年の鶴見さんの生誕100年を口実に、1回きりではなく、毎年の
ルーティンしてしまう企みです。
私は鶴見さんの遺した言葉に救われる人がいると思います。
彼自身が戦中・戦後のけんりょく、国家、社会、何より自分自身に
苦悩し、疑い、受容を繰り返す、”揺らぎ”を味わい尽くし、年齢
を重ねても思想を科学し続けたからではないでしょうか。
とにかく、言葉と眼差しが優しい。
鶴見さんの著作は膨大で、展示しる200冊はほんの一部。
「次世代へのバトンを渡す」など惧れ多く、私自身も鶴見さんを掴み
着れているわけではありません。
それでも、この哲学者の言葉を燈してみたい。
ゆっくり、展示物に触れていただけると嬉しいです。
本屋アルゼンチン Naoki Ooya
なぜ、いま鶴見俊輔か。
「役に立ちそうなメジャーなものを、効率よく」
タイムパフォ-マンス(時間対効果)中心社会を生きています。
文字よりも写真をスクロールし、動画を倍速で摂取する日常。
何を隠そう、自分自身がその真ん中を歩いています。
本当に大切なものをとりこぼしていないだろうか。
鶴見さんは、学者や権力者ではなく、日常を営む一般人の言葉、
感情に本来掴むべき「思想」が眠っていると考えました。赤鉛筆
と青鉛筆を持ち、誰も注目もしない小規模な刊行物や社内報に一
生懸命、線を引きながら読んでいたそうです。
小さな声なき声に耳を傾け、時に停滞し、時に全身する。
誰かの小さな声は、そのまま「自分の声」でもあります。
タイパ社会にいる私たちが、まさに背けている大切な声。
糸島の本屋アルゼンチンから、鶴見さんの優しい語り口と
あり様に対話のヒント、言い換えるなら、次代に繋がる
一本の糸を紡ぎたい。
鶴見俊輔俊輔展-Un-を開催します。
ーーーーー
【概要】 鶴見俊輔展-Un-
入場 無料 / 駐車場あり /
1960年代「思想の科学」をはじめ、約200冊の鶴見さんの作品を展示します。-------
場所
本屋アルゼンチン(筑肥線大入駅徒歩1分)https//goo.gl/maps/
14s2NGpeXfamj3zDA--------ー
日時(12時~16時)※22日のみ別。
1.大規模展示 10月2日、8日、15日、16日、22日、29日、30日-----------
2.小規模展示 10月9日、23日
イベント
10月22日(土)に少人数の読書会を実施。
午前の部(10時~11時半):鶴見さんんの文章を読んで、感想交換。(大谷)
午後の部(13時∼14時半):才津原さんによる即興の鶴見さんを語る会。
ーーー--
以上、大谷さんによるご案内。
大谷さんに一文を求められて、次の案内を寄せました。ー
鶴見さんのこと (1922-2015)
才津原哲弘
鶴見俊輔さんの本を初めて手にしたのは
私が20歳を過ぎた頃だ。2015年に93歳で
逝去されて早や7年が経つが、55年をこ
える読者の一人として、鶴見さんの本は
日々、一層面白い。京都にある出版社、
”編集グループSURE”が『もうろくの春
鶴見俊輔詩集』を最初の出版物として発
行して今年で創業20周年、最新刊は”鶴
見俊輔生誕100周年記念出版”として6月
25日に発行された『日本の地下水 ちい
さなメディアから』鶴見俊輔著だ。同書
は1960年から雑誌「思想の科学」誌上で
21年間にわたって続いて連載された、日
本のさまざまな地域のサークルの雑誌評
の初の集成だ。
40年、60年前に書かれた鶴見さんの一
篇、一篇が2022年の今、なぜ、どのよう
に面白いのか、そのことを語りあう場を
糸島市二丈、筑肥線大入駅近くの「本屋
アルゼンチン」で。風、光さやかな10月
のある日に。
【追記:10月22日(土)13時~14時半】
ーいずれかの日に、ぜひ本屋アルゼンチンへ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿